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>東京医科歯科大学の角田忠信教授が、1987年1月にキューバのハバナで開かれた第一回国際学会に参加した時の事である。 >キューバではいまだ戦時体制が続いており、西側諸国からの参加者は角田教授一人だった。 >しかし、教授は会場を覆う激しい「虫の音」に気をとられていた。 >なるほど暑い国だな、と感心して、周囲の人に何という虫かと尋ねてみたが、だれも何も聞こえないという。 >ようやくパーティが終わって、キューバ人の若い男女二人と帰途についたが、教授が何度も虫の鳴く草むらを指して示しても、 >二人は立ち止まって真剣に聴き入るのだが、何も聞こえないようだ。 >不思議そうに顔を見合わせては、お疲れでしょうからゆっくりお休みください、というばかりであった。 >教授は毎日、この二人と行動をともにしたが、3日目になってようやく男性は虫の音に気づくようになった。しかし、それ以上の感心は示さなかった。 >女性の方は、ついに一週間しても分からないままで終わった。 >どうも日本人の耳と、外国人の耳は違いがあるようだ。