ご提示いただいた思考パターンは、論理学や心理学の視点から
いくつか呼び方や捉え方があります。

一言で「これ」という特定の心理用語があるわけではありませんが、
文脈によって以下のような言葉で説明されることが多いです。

1. 栄光浴（Basking in Reflected Glory / BIRGing）

心理学で最も近い概念がこれです。 自分自身の直接的な業績ではなく、
「自分が属している集団（日本、母校、応援しているチームなど）」
の成功や評価を、あたかも自分の手柄であるかのように感じ、
自尊心を高める心理を指します。

特徴: 「日本人がノーベル賞を取ったから、日本人の自分もすごい」といった感覚です。

2. 社会的同一視（Social Identification）

社会心理学の「社会的アイデンティティ理論」に基づいた考え方です。
自分の個性を「個人」として捉えるのではなく、「日本人」「会社員」
といったカテゴリー（集団）に自分を同化させることです。

特徴: 集団の誇りが自分の誇りになるため、手軽に自己肯定感を得られますが、
集団への依存度が高まる側面もあります。

3. 三段論法の誤謬（Fallacy of Syllogism）

論理学的な構造で見ると、この推論は**「不当周延の誤り」や
「合成の誤謬」**に近い形をしています。

1： 日本人の中には立派な人がいる（一部の属性）

2： 私は日本人である（所属）

3： ゆえに私は立派だ（個人の結論）

この論理は、「Aの一部はBである、CはAである、ゆえにCはBである」
という形になっており、論理的には成立しません。しかし、感情的には
「自分もそのカテゴリーの一部なのだから、その性質を引き継いでいるはずだ」
という直感が働きます。

4. 投影（Projection）の逆パターン

通常、自分の悪い面を他人に押し付けることを「投影」と言いますが、
逆に「優れた他者のイメージ」を自分に重ね合わせることを**「摂取（Introjection）」
や「同一化（Identification）」**と呼びます。

まとめ

【呼び名】　　　　　【ニュアンス】
栄光浴：　　　　　　　他者の成功を自分のことのように喜ぶ心理
社会的同一視：　　　　集団の属性を自分のアイデンティティにする
帰属意識による昂揚：　「どこに所属しているか」で自信を持つこと
内集団バイアス：　　　自分の属する集団を過大評価する傾向

この思考パターンは、手軽に自信を持てる「心の防衛本能」の一種でもありますが、
過剰になると「自分自身の具体的な努力」を疎かにしてしまうリスク（虎の威を借る狐の状態）
も含んでいます。

AIはネトウヨに容赦なく現実を突きつけるなぁw

AIの進化で仕事を失う人が多いって心配する前に
AIの進化でネトウヨが滅びちゃうねw