住み慣れた

この家は、職を失い路頭に迷っていた私を心配してくれた友人が居候させてくれた家だ
家と言うより屋敷と言ったほうがいいだろう
代々続く家だそうで、けっこう大きな木造建築で広い庭にはおおきな紅葉が立っており秋になるとライトアップされる
3食昼寝付きの居候生活も3ヶ月が経つ
今はその友人ももういない
私が殺したからだ

場末の掲示板で突然の自白に戸惑いを隠せない

この屋敷での生活は快適そのものだった
裕福な友人は私が気兼ねなく暮らせるように余ってる離れの部屋を丸々使わせてくれたので、居候とは言えプライバシーも守られ食費光熱費も全て友人が出してくれた
最初は申し訳ない気持ちでいたが、だんだん慣れてくるとその気持ちもどこかへいって当たり前のようにその生活に馴染んでしまった
友人は生活の心配はいいから自分のやりたい仕事を見つけてくれと言っていたが、私は正直働くのが馬鹿らしくなっていた
私には夢がない
だからやりたい仕事があるわけじゃない
ただ生きていくためだけに働いてきた
ここはその生活から解放された天国なような場所だった
だから私は自分が働き口を見つけて生活できるようになって、この天国が失われてしまうのが恐ろしくなってしまった
2ヶ月もすると、一向に職探しが進まない自分を流石に見かねた友人が心配して職を紹介しようかとお節介を焼くようになってきていた
勿論私はやる気などなかった
どうにかこの天国を守らなければ…そう考え始めていた

友人はいいやつだ
お人好しを遥かに超えていいやつだ
裕福な家に生まれて資産もある
その金で投資をしてのんびり生活している
私は彼のようになりたかった
そこで一緒に生活してる間に投資のノウハウを教えて貰った
だいたい分かった
あとは何とかなるだろう
元になる金さえあれば
私にもできる
そう思った

友人はご両親が歳をとって出来た子だったから、既に亡くなっていた
兄弟姉妹もいない
彼の性格が良いのも大事に育てられたからだろう
過保護に育てられたからか少し引っ込み思案で奥手だった
だから資産家にも関わらず30近くになっても独身のままだ
この家には彼しか住んでいなかった
私を居候させてくれたのも寂しかったのもあるのかもしれない
私にはそれも都合がよかった
まるで、全てがお膳立てされているようではないかと思った
私はこの据え膳をちゃんと手に入れないとバチがあたるとさえ感じていた
神が渡しに与えた二度とない好機なのだと
だから私は
彼を殺してこの屋敷を手に入れた

彼は投資のための個人会社を作っていた
社員は彼一人だけだ
私は彼にその会社の役員にしてくれと頼んだ
投資のことも学んでいたし彼の代わりも出来ると話したら了承してくれた
そして私は彼を殺した
事故に見せかけるために階段から突き落としトドメにクビの骨をねじ折った
そして屋敷の大きな冷凍庫にその遺体を隠して保存した
その後彼の資産を彼の作った個人会社に移した
あとは時期を見て彼を解凍し、しばらく家を出空けていて戻ったら、彼が階段から落ちて亡くなっていると救急車でも呼べばいいだろう
その後事故死した事が認められれば全て完了だ
持ち主の無くなったこの家は会社の事務所としても登録してある
私が引き継ぐのに何の問題もない
そんな時だ
家に珍しい客が尋ねてきた

美しい女性だった
年の頃は20代半ばくらいだろう
まだ小学校に入ったかどうかくらいの小さな女の子を連れてきていた
彼女は私にこう言った
「この子の父親に会いに来た」
と
続く

続く！？

AIかな
早く続き見せてくれ

AIじゃないよ
でも続き書いたら3日くらいかかりそうだから
続きはAIに聞いてくれてもいいよ

それはすまなかった